皆さんは、質屋を利用した経験をお持ちでしょうか?そもそも質屋とはどういったものなのでしょうか。
質屋というのは金融業で、お金を借りようとする人が何らかの物品を担保として持ってきたことに対し、その担保に見合った金銭を貸し付ける、つまり融資を行うという業者なのです。
つまり、ここで担保にした物品というのは、お金を返すことで取り戻すことができます。
別名として、質店や質舗などと呼ばれることもあり、俗称は一六銀行と呼ばれることもあるようです。
最近はあまりそういった看板を見ることは少なくなりましたが、歴史のある商店街や地方では一般的に見ることができるようです。
また都心では、掲示はないものの、名前を変えて業務を行っている業者が増えつつあります。
恐らく、若い人であれば、昔ながらの質屋に入って利用したという経験を持っている人は、大変少ないのではないかと思います。
逆に、今の50代以上、60代から70代の方であればごく当たり前に付き合いのあった業者であると考えられます。
今の人たちが利用するのは、買取やリサイクルというような形のもので、お金を返して物品を手元に戻すということはしないのではないでしょうか。
質屋の歴史は古く、なんと鎌倉時代にまでさかのぼります。
そんなに古くからあるなんて、ちょっと驚きですよね。
ただ、その時代の質屋というのは、品物を担保にするのではなく、土地を担保にする不動産質というものが一般的だったと言われています。
これが江戸時代になると、その数は加速し、庶民にとって親しみやすい存在になっていきます。
その数は、約300人あたりの人口に対し1件といわれています。
郵便局の数よりも多いというデータもあり、まるでコンビニのように庶民の生活に密着していたわけですね。
それだけに、質屋はそれなりに利益の出る商売だったと考えられます。
しかし、その後、人々の生活も変わり、品物を担保に短期間お金を貸し出すという形態が一般的ではなくなっていったこともあり、質屋もそれほどの利益が出なくなり、廃業や業種転換を迫られるようになります。
今日では、その姿はほとんど見られなくなり、それに代わって買い取り業者やリサイクルショップなどが台頭するようになりました。
日本の古きよき文化が退廃していくことは寂しい感もありますが、これも時代の流れではないでしょうか。